描きなおす経過が、まだ予定もしない絵に向かう道のり

仕事を辞めて「絵を描いてみよう」と決めてから、2年と5か月になった。

あっという間のような、長かったような、、。

最初のころはテーマが決まらない、モチーフが決まらない、そんなことばかり考えていた。

どんな絵が描きたいのか、とか。

焦ってた、と思います。

でも今この地点では、そういうことであまり悩まなくなった。

いろいろ考えずに、まずは描くこと自体を大切にするようになったからだと思う。

描いている時間、筆を動かして没頭している時間がかけがえのないものに感じる。

何気なく塗り散らかした箇所から、思いがけないアイデアが浮かぶことが楽しい。

相変わらず、テーマもなく描き始めては消し…を繰り返すことは多いけど、

以前と大きく違うのは焦らなくなったこと。

何度も描きなおす経過が、まだ予定もしない絵に向かう道のりのように感じるのです。

風景画では、訪れた場所を題材にするので迷うことなく描けることと、

ありがたいことにお金を出して購入してくれる方がいるので

今日も描くことができます。

今年ももう終わりますが、特に日々に変化はないです。

毎日描いて、まだ知らない自分(表現)をもっと見ていきたいと思います。

個展を開いて、皆さんに会える日を楽しみにしています。