油絵作品作り、モチーフの探し方

私はこの半年間、自分にピタッと来るモチーフはないのかと探し続けています。

動物、植物、建物、静物、風景、人物…。

点数は50点前後でそれほど多くはないのかもしれませんが、模索していたわけです。

でも、いつまでたっても模索中で、モチーフに統一感がない。

描いた絵をインスタの一覧(パネル型表示の)で見ても、作家の顔が見えない。

「何が描きたいのか」この質問にもいつもあやふやな返答しかできず、自分ら中身のない人間のような気持ちになり、困っていました。

そんな中、「ナビ派」や「アンティミスト」という言葉を知りました。

絵画の歴史は少しずつ知るようにしていますが、まだ知らないことが多いです。

ナビ派とは

絵画作品とは、裸婦とか、戦場の馬とか、その他何らかの逸話的なものである前に、本質的に、ある一定の秩序のもとに集められた色彩によって覆われた平坦な表面である。

Wikipedia https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ナビ派

砕いてまとめると、見たものを見たとおりに描くのでなく、作家における主観とルールで画面を構成する…。その秩序で構図や色彩も作る。

アンティミストとは

身の回りにある日常やそれを取り巻く小物など、親しみのあるものを題材にする作家のこと。

このような考え方であれば、モチーフを固定的にすることもなく、かつ、独自性も表現できます。

画の中の統一感をどのようなものにしていくかは、作家自身の目で描きながら、研究しながら模索していこうと思います。

なんてすばらしいことでしょう。

ずっと悩んで、描き終わった絵をみては「何かが違う」と感じていました。

「一枚の絵の中の秩序を作家が作っていく」

目からうろこでした。

そのような考えをもって、好きな画家の作品を眺めると、実はみんなそのように出来ていました。

このことに気が付くのは、わたしにとって重大な意味を持つと思います。

これからは、このことに意識を向けて、集中して自分の絵を探求しようと決めました。