マイケルジャクソン「THIS IS IT」

先日マイケルジャクソンの「THIS IS IT」を観ました。2009年の映画なので、10年以上過ぎてからになってしまいました。

マイケルジャクソンの大ファン…ではないけど、映像でダンスや立ち振る舞いを見るたびに、「スーパースター」だということを実感していました。魅力があって、ひとつひとつの動きにはやっぱり感動する。まさしく世界的スター。

それがゆえにいろいろな噂話もあるようですが、「そんなことはいいじゃない」と、わたしは思います。知り合いでもないし、結局本当のことはわからない。

画面に映って動く姿をリアルに感じることで十分ですね。

「THIS IS IT」はドキュメンタリー映画で、昔からよく知られる曲も多く、楽しめました。

ただ、一番記憶に残ったのはダンス映像とはまったく別のシーンで、オーディションを通過したダンサーへのインタビューで、そのうちのひとつが心にとどまりました。

ダンサーは言います「人生はすごくつらい、でしょ?だから生きている意味をみつけたい。それが、これさ。」と。

マイケルジャクソンのオーディションの倍率はもちろん険しいもので、通過するダンサーたちはみな凄腕です。

そんな彼らでも、「人生はキツイ」と感じ、涙ながらに「生きる意味」を探しているというところに、私は驚きました。

道半ばであったり、上手く生きられない人、努力が報われず嘆いている人…といった環境を持っている人が「人生は…」と言っているのかと思っていたからです。

でも、才能に恵まれた人でもやはり生きていくことはキツイ、つらいと感じるんですよね。

ひとにはそれぞれの価値観や解釈、許容量があるため、当たり前ではありますが、あらためて実感したということです。

ニュースを見ると「どうしてこんなに恵まれた環境の人が…」というコメントがついていることもありますが、そうじゃないんですよね。

はたから見れば整った環境でも、当人には別の苦しみがあるし、どれだけ説明しても相談しても、ほんとうの自分の気持ちを知っているのは自分だけというのが人間です。

もちろん人生にはつらさだけでなく、喜びもありますが、「つらい」という渦中ではよろこびを実感できない。

そんな風にダンサーの言葉は私の心に残り、また、「つらい」という気持ちを抱えつつも必死に生きて自分の道を探しているんだという姿に共感しました。

たしかに、生きるのって大変です。私がつらいと感じるときは、近いと思っていた人と距離感を覚えるときです。

これが結構あって、共通の考えを持っていると思っていたらそうでなかったり、分かり合えてると思ったらズレていた…とか。

ここ数年で家族間でもそういったズレを感じることがあり、自分は何者なんだろうとわからなくなることもありました。

また、一般的に本音を言わないコミュニティにストレスを感じてしまうため、これも生きにくい。自分はこの世に向いていない気さえします。

それでも、自分のこころの旅を続けていけば、いつか腑に落ちる日が来るんだ、と、信じています。

挫けそうになることもあるけれど、なんとか…。

Life is so hard, But I want to continue the journey.

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