構図を考えるために、いろいろ試していること

構図を考えるために、いろいろ試していることがあって、その中でも「何かに見える形を探す戦法」をよく使う。

どういうことかというと、例えば木の節目や壁のシミなんかが人の目に見えたり何かの形に見えたりする…こんなのを利用して、自分の頭では考え出せないイメージやアイデアを探すというやり方です。

私の場合、これをキャンバスにぶっつけ本番で始めてしまいます。デタラメを描いて、じっと見たりぼーっと眺めたりして、「なにか」をさがす。

違う違うと言いながら、こんなことを繰り返していると、キャンバスがどんどん汚れていきます。絵を描く前から古キャンになったことも。

でも不思議に迷いなく描き進められることがたまにはあります。こんなとき、頭で考えなくてもいいんだな~って、思います。

最初にひとつ、なにかモチーフっぽいものが見えてきたらそれを主役にして周辺の役者を決めていく。

このやり方、意外なアイデアがうまれることもあって、なかなかよいです。

そういえば以前、佐々木豊さんの「泥棒美術学校」という書籍にも似たようなことが書いてあったような記憶。それ見たんだっけ??…忘れてしまった。

ともかく、もし絵のアイデア出しが難しいと思っている方にはおすすめの方法じゃないかな~と、思います。

あと、これはほぼ使えないですが、寝る前に目をつぶるといろいろイメージがわきますね。色や、情景が見えてくるというか、「お~、これいいじゃない」と思えるものが見える。けど、起きたころにはすっかり忘れてる(残念)。

たまに覚えていて、再現しようとしたことがあったけど、なんかこうぜんぜん違う。

「いい。」と思ったその瞬間の感触も一緒に思い出すことが重要なんですね、たぶんね。

と、こんなことや、ほかにもいろいろ試してます。

今日はまっしろキャンバスにいきなり描かず、木炭で落書きしながら「なにか降ってこないかなぁ~(アイデア)」を待ちつつ、ごしゃごしゃやってました。結局何も出てこなかった。

こんなときもありますね。

でももっと大事なことに最近気が付きました。それは、モチーフやアイデアが「素晴らしく」なくてもいい。何を描いても「自分の絵になる」ということです。

例えば、コーヒーカップひとつでも、骨一本でも、いい絵っていうのはいい。すごくいいです。

私はそんな領域ではないけれど、「良い絵」というのは、その画家の描き方、表現、色彩などなどモチーフ以外の要素が占める魅力が大きいということなんじゃないかなぁ…と思うのです。

「何を描いても絵になる。」

素敵です。かっこいい。

そんな風になれるように、またぐちゃぐちゃやっていきたいと思います。

応援してくれるみなさま、いつもありがとうございます。

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