山口ミドリ作品「つながる」― 静かな命のネットワーク

タイトル:「つながる」
サイズ:F20号(72.7 x 60.6 cm)
技法:油彩/キャンバス
制作年:2025年

ふと心に浮かんだ、命の循環のイメージから生まれた作品です。
描きはじめたものの、想像以上に難しく、途中で何度も手が止まりました。
それでも最後まで向き合い、この絵を描き切れたことが、ひとつの自信になりました。

この絵に描かれているものたちは、すべて「つながり」を象徴しています。

胎児は、地の中に眠る様々な命の比喩として

羽のある人物(天使)は、未来を感じ取る存在として

百合の花は、静かに見守るような母性を

そして地表から伸びる芽は、成長と愛のしるしとして

それぞれが、静かに呼応しながらひとつの物語を形づくっています。


植物の根を考えると
それは単なる成長だけでなく
もしかしてネットワークなんじゃないかと
妄想が膨らむ、、

根は静かに、広く情報を分かち合う
自然と、そしてその一部である
私たちの意識とも。

そんな気持ちで描いた
物語です。

この作品が、見てくださる方のなかにある
静かであたたかいつながりと、どこか響き合えたらうれしいです。