
私たちは、宇宙を見ているのか、宇宙に見られているのか──
そんなことを考える朝がありました。
最初はただ漠然と、
人はそれぞれのフィルター越しに世界を見ていて、
感じ方も自分の気持ち次第。
結局いつも、ぐるぐると自分の中を回っているような気がしたのです。
そしてふと、
「もしこれが“宇宙”だったら、どうなんだろう」
そんな思いがよぎりました。
宇宙とは、私たちが知る限り──
広大で、星々が連なり、何もない空間や未知の世界、そして希望でもあると。
それは、視覚的に見えたことによって得た情報です。
でももし、宇宙が「意図」を持っていたとしたら?
それは、私たちの目に見えるものではないかもしれません。
たとえば、私たち人間には感情や思考がありますが、
それは身体を切って中を見ても、見つけることはできません。
宇宙もそれと同じなんじゃないか──そんなふうに思ったのです。
宇宙には、私たちには見えない“意図”があり、
その中に、私たち人間の存在意義が隠されているのかもしれません。
特別なスキルがあってもなくても、
私たちは渦巻く大きな意図の中に在って、
無意識のうちに動かされているのではないか──
人間の中にある細胞のように。
こういった、漠然とした考えが、たまに浮かびます。
最近わたしは、自分が本当に描きたいものは「気配」だったんだと気づくことができました。
そうした視点から、ふと思い描いたイメージを、これから作品にも込めていきたいと思っています。