描くことで見えてくるもの

まだ描き始めて間もない制作途中のもの
まだ描き始めて間もない制作途中のもの

こんにちは、山口ミドリです。

描く前にいろいろ考えていたのに、いざ描き始めると違う方向に進んでいくことがあります。

そういうとき、「これじゃない」って思う自分と、「いや、むしろこれなんじゃないか?」と思う自分が、頭の中で少しだけぶつかる。

でも最近は、「描きながら見えてくるもののほうが、実は本当かもしれないな」と思うようになってきました。

描く前にあったイメージは、たぶん“入口”みたいなもので、
実際に筆を動かしているうちに、それとは少し違う“何か”が現れてくる。

それは、自分の中にあったけど、言葉にも形にもできていなかった何か。
つまり、自分でも気づいていなかった「描きたいもの」なのかもしれません。

何度も何度も同じこだわりに戻ってしまうことがあります。
構図だったり、色だったり、テーマだったり。

でも、ふとした落書きや、何気なく書いた言葉の中に、
「あれ?これ、実は今の自分にとってすごく大事なんじゃないか」と思えるものがあることもあって。

だから、最初にこだわっていたものは、もしかすると必要じゃないのかもしれない。

むしろ、手を動かすことそのものが、
「まだ認識できていない自分」を引っ張り出してくれているのかもしれないなと思っています。

きれいに整った答えが出なくても、
途中で迷っても、
それも含めて絵なんだなと、今は思えるようになってきました。

今日はそんな気持ちで描いていました。
描いていく中で、また少し、自分のなかの風景が変わった気がします。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。